あみの東南アジアバックパッカー放浪記。
旅記19 タイ・カンチャナブリー編(U)「洞窟、川泳ぎ、タイでネイチャートレッキング」
4年前の話です。(多分当時のレートが、1バーツ=3円くらい)
タイ・カンチャナブリー編、つづき。
道に迷って迷って、やっと見つけた目的地。S.N.Pホームステイ、中山さんの家。
(詳しい名前も住所も資料が残ってなくて分からない状態です、すみません)
普通の住宅街にある普通の家だったから、なかなか見つからなかった。
中山さんは、タイ人の奥さんと、子供達と一緒に、ホームステイを受け入れてて、
日本語教室や自然体験学習をボランティアで指導されている方。
仲良くなった旅人がホームステイの話を口コミで聞いたらしく、それで知った。
一泊80バーツでタイ家庭料理2食付きだった。 |
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部屋に入ると、日本語学習のために長期滞在している人や、
私と同じようなバックパッカーなど、何人もの人がホームステイしていた。
宿として泊るのではなく家族の一員として泊るので、布団敷いたり、
晩御飯の準備を手伝ってみんなで食卓を囲んで、後片付けも協力してやる。
長女、長男、次女、生まれたばかりの赤ちゃん、と4人の子供がいるんだけど、
とても人懐っこくて、可愛い。寝る前は子供達とジェンガをして遊んでた。
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翌日は中山さんのネイチャートレッキング(タイの自然体験学習)に参加。
参加したのはドイツ人の旅人男女、長期滞在の日本人旅人兄さん二人、私の5人。
ネイチャーゾーンコース(bamboo mountain→cave→elephant camp→
thai army horse farm→big tree)です。
これは中山さんが考えたオリジナルのコースで(これ以外にも何種類もある)、
普通の観光では味わえないような、地元の自然との交流ができるようなコース。
カンチャナブリーの素晴らしい大自然を知ってもらいたい、ぜひ体験してほしい、
という中山さんの熱い思いによって成り立っている。自由参加だし、
レンタサイクルなどの乗り物を割り勘する以外は、ボランティアなので料金も取らない。
話を聞くたびに、すごいと思わざるを得ない、バイタリティー。 |
家にある自転車じゃ数が足りないので、近所のレンタサイクルで自転車を借りる。
準備ができたら、出発!
クウェー・ヤイ川沿いを走り、6台の自転車はどんどん進む。
まずは、町外れにある中国寺院や、タイ寺院寺院を軽く見てまわる。
足を止めて、壁画についてや、寺院について、中山さんが説明をしてくれる。
民家の横を抜け、観光地化されてない素朴な景色、だんだんと畑が増えてきて、
途中で道端で売ってる出来立てのトウモロコシを買って齧って、食べる。
日本で食べるそれとは触感が違って、珍しい。
そして、とても美味しい。
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バンブー山についた。自転車を降りて歩いて山道を進む。道がよくわからない状態、
山道といっても道が無い場所を進むから、背の高い草をかき分けながら、なんとか歩く。
山の中腹に、洞窟の入り口があった。この洞窟は一般的に公開されている洞窟ではなく、
かなりマイナーな自然窟で、場所も山の中だし、一部の地元の人しか知らないそうだ。
各自順番に洞窟に入っていく。そろりそろりと降りていく。しんとした洞窟内。
ほとんど使うことのない鉄階段はグラグラとしていて、このまま倒れそうで不安になるくらい。
洞窟の中に降り立つと本当に漆黒の闇で、なんとかペンライトで周りを照らす。
日の光が全く届かないこの洞窟の奥底で、ライトが当たってない部分は何も見えない。
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尋常じゃない程のコウモリがいて、
普段人間なんて入らないからか、一気に飛び回っている。
眠りを妨げられた何十匹ものコウモリが縦横無尽に飛び回り、体にぶつかってくる。
水滴が天井から落ちてきてるのかと思ったら、それはどうやらコウモリのフンとのこと。
うきゃーなんてびっくりしつつ、雨のようにコウモリのフンが降り注ぐのを、
まあ、もしかしたら貴重な経験なのかも、と思ってやり過ごす。
確かにコウモリのフンを雨のように沢山浴びるなんて、この先なかなかない。
鍾乳洞のような様々な岩を、ライトで照らして中山さんが説明してくれた。
地上に戻ってくると、あまりの眩しさに一瞬目を閉じる。なぜだかほっとする。
コウモリのふんで全身軽く汚れてる姿をお互い笑いあって、次に出発。 |
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自転車を漕いで、エレファントキャンプに到着、結構走ったからここで少し休憩。
ゾウが沢山いて物凄いテンションが上がる。もちろん飼育されているのだが、
放し飼いみたいな自由な状態で、ゾウが川で水浴びしてたり遊んでたり、そんな中に自分がいて。
放牧している羊くらいのレベルで沢山のゾウがその辺の河原で気ままに歩き回っていた。
川で水浴びしているゾウをそっと見てたら、水浴びを終えたゾウが川から上がってきて、
どんどん近づいてくる。自由時間だからみんな気ままに過ごしてて、ゾウを世話する人も
近くにいないみたいで、私とゾウだけがその場所にいて、ゾウが来てくれたことに感激して、
一歩も後ろに退けなかった。あ、もう目の前だ、と思った瞬間、ゾウは鼻を伸ばしてきて、
それはまるで握手を求められているようで、鼻を触りながらこんにちは、とご挨拶をする。
じゃれあうのが好きなのか、鼻をぐいぐい伸ばしてこっちに興味を示している。
そんなゾウと交流したりして、過ごしてた。その後は母ゾウと子ゾウの観察。
子ゾウがあまりにも小さくて母ゾウにまとわりついて可愛かったので、近くで見とれてた。 |
道端のお店で昼ごはん。15バーツのカオパット(タイ風焼き飯)、ライムが最高に合う!
タイのお店では焼き飯にしろ、焼きそばにしろ、いろんな料理に切ったライムが添えられてて、
暑い天気にぴったりの爽やかな酸味に食欲をそそられるのです。
タイアーミーホースファームへ。牧場のような場所で、こんどは馬に出会う。
馬に注意、なんていう道路標識を通り過ぎ、緑が眩しい草原を抜け、自転車は進む。
ビッグツリー、通称「この木なんの木」に到着。
CMでおなじみのこの〜木なんの木♪に似てる、
背が低く葉が広がっているとても大きな木ってこと。
それはとても大きな木で、木の根っこを枕にして
寝っ転がると風が吹いていて心地よい。
帰り道では子ヤギに道を塞がれて、
通り過ぎるのを待ってから出発したり。 |
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帰り道、川沿いを自転車で走っていると、きっかけは覚えてないけど
(多分あまりにも暑かったし、すっごくいい天気だったからだと思う)
川でちょっと泳いで涼もうってことになって、みんな川に飛び込んでいった。
男性みたいにTシャツ脱いで短パンのまま川に入るって訳にもいかないし、
若干入るの躊躇ってた。でもあまりにも気持ちよさそうで羨ましかったし、
この天気で自転車漕いでたら服も自然に乾くよっ!って言われたもので、
Tシャツ、Gパンのまま、服着たままで川に飛び込んでしまったのだ!!!
Gパン履いたまま泳ぐなんてことめったにないから重くて変な感じがする。
でも川の水がほどよい温度で体を冷やして気持ちいい。泳ぐの楽しい。
川から上がったら、また自転車に乗って走り出し、あとは家に帰るだけ。
といっても何キロも走ってきたから、帰り道も何時間もかかるのです。
途中川遊びをする地元の子供達に出会った。子供達は華麗なるジャンプを
決めながら川に飛び込んでいく。その姿を写真に撮って撮って、とせがまれて、
みんなカメラに向かってカッコいいポーズを決めながら、川への飛び込みを繰り返す。
言葉が通じないけど仲良くなれる、またも。
笑顔は世界共通だ、やっぱり。 |
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家に帰るとママの「おかえり」の声。もちろん服はもう乾いていて、
シャワーを浴びて着替えて、家のみんなでご飯食べて、食後はくつろいで、
あまりにも家族のみんなといるのが楽しくて、暫くはここに沈没しそうだと思う。
次回、まだまだカンチャナブリー、タイで温泉編に続く。
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